みかた・みえかた展(あたらしいTOYプロジェクト)

mikatamiekata

IAMAS(情報科学芸術大学院大学)に赴任して4年目。
今年度から僕は「あたらしいTOY」というプロジェクトを始めました。

このプロジェクトの究極のテーマはアカデミズムとポピュリズムの乖離を超えるクリエイションのあり方を模索し示すことにあります。……と書くとなにがなんだかですが、要はごく少数の人にしか分からない専門的で高度な作品じゃなくて、たとえ小さなアイディアでも多くの人と共有することで新しい価値が生まれるんじゃないか?社会的なインパクトはそっちの方が大きかったりするんじゃないか?という考えで始まったプロジェクトです。
その際、これはアート?デザイン?実験装置?みたいな禅問答をしなくて済むように、作る作品はTOY(=問い)なんだと考えることにしました。

プロジェクト開始から4ヶ月弱、この度プロジェクトメンバーによる初の展覧会を開催しています。
岐阜市科学館から夏のイベント「チームラボ アイランド in 岐阜」の併催イベントとして何かやりませんか?とIAMAS(岐阜県大垣市にあります)に声がかかったのを聞きつけたのが6月中旬。あたらしいTOYプロジェクトで是非やりたいとお願いして今回の企画が実現しました。チームラボの展示といえば言うまでもなく絶大な動員が保証された鉄板コンテンツであり、一般的には現在の「メディアアート」のスタンダードとして認識されているアーティスト集団です。
そんな強大な勢力と直接比較して、僕らの模索する方向性は、はたして面白いのかつまらないのか、伝わるのか伝わらないのか、来場者の生の反応をいただくには絶好の機会だと思いました。

展覧会ではプロジェクトメンバーの3人の学生が作品を展示します。今回は共通して「見かた」「見えかた」をテーマにした作品が並びます。
とてもかわいらしい作品たちで、最初に示したビッグピクチャーからは拍子抜けするかもしれません。でも、ここで示した「見かた」「見えかた」の面白さは、ただ待ち構えてるだけではなくて、見る人自らが試して考えて「分泌する」ような面白さなんだと思っています。その態度が人間の持つポピュリズム的側面とアカデミズム・クリティシズム的側面を橋渡しの種になりはしないかと、そんな風に考えています。
まだまだ最初の小さな一歩にすぎませんが、僕はとてもこれからが楽しみなんです。


みかた・みえかた展

会場:岐阜市科学館 図書室
会期:2016/08/06~2016/08/28(土・日曜のみの開催)
時間:09:30~17:30 (入館は17:30まで)
観覧料:無料(特別展の入場料が別途必要)
主催:情報科学芸術大学院大学[IAMAS]、岐阜市科学館
企画:あたらしいTOYプロジェクト(研究代表者:クワクボリョウタ、研究分担者:金山智子)

出品作家:宮野有史、岡崎友恵、具志堅裕介(ともにIAMAS)
フライヤーデザイン:大山千尋

*土日のみの開室ですのでご注意!!